余計な一言が泥沼の始まり~やってはいけない遺言相続①

人間は感情と勘定で生きている・・・・
これ、いつだったかどこかで聞いた言葉
私にとって、あまりにツボに入った言葉

それ以来まるで自分の言葉であるかのように
色んな人にその時々の、自分なりの
解釈を勝手に加えて語りまくってます(笑)

遺言相続の世界も正に感情と勘定の世界
と、言ってしまえるような場面が実務に
携わっていて遭遇することも少なくありません

昔、携わったある事例

被相続人は遊び人だったようで
何人か外国人妻がいたようです

その外国人妻の一人からの依頼の内容は

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死んだパパが私に残してくれた財産を
調べて探して私の名義に変えてほしい

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通常の手順は
不動産ならば所有地の市役所税務課で
被相続人名義の固定資産評価証明書を請求
所有地があればそれでOK
もし所有地がなければ実地調査しかありません
グーグルマップで場所の特定
公図と照らし合わせて地番を特定
特定された地番で登記の確認

という地味な作業を続ける

依頼の事案は結局主張する
財産、不動産は見つかりませんでした

依頼人が主張する不動産はこのあたりに
あるはずいう場所に直接行って
場所の特定に動きましたが結局見つからず

途中、生前の被相続人を知る人に会い
生前の様子を聞くと依頼人が言っている
こととは全く違う事実ばかりが出てくる

いいカッコして事実でない話をしていた?
そう捉えるしかありませんでした

色々と期待をしていた方の落胆、悲しみ

ここでよく分かったことは
被相続人が何気なく言った言葉でも
相続人はよく覚えているもの
その一言が相続人の間のトラブルをつくる

まぁかなり極端な事例ですが
似たようなことはよくあることで
あんまり珍しい話ではないんです

相続遺言あるあるとして
ちょっとだけ頭に入れといてくださいね

さあ、あなたはきちんと相続対策してますか?