
おはようございます
8月も後半戦の土曜日の朝です
昨日は早朝より東京入管へ向かう所用対応
午後に事務所に戻りあとはひたすら申請書類作成
さて今日8月22日は「藤村忌」だそうです
1943年(昭和18年)8月22日
明治から昭和にかけて活躍した
詩人・小説家島崎藤村は
71歳でその生涯をとじました
「藤村忌」はその命日にちなむ名称で
俳句では秋の季語として扱われます
島崎藤村といえば文学史の教科書にも
登場する人物ですが代表作を改めて
並べてみるとその多彩な仕事に驚かされます
『若菜集』
『破戒』
『春』
『家』
『新生』
そして、晩年の大作『夜明け前』
藤村は1897年(明治30年)には
第一詩集『若菜集』を刊行し
浪漫主義の詩人として注目を集めました
その後教師を務めながら文学活動を続け
詩から散文そして小説へと
活動の中心を移していきます
1906年(明治39年)に自費出版された『破戒』は
被差別部落出身の教師を主人公に
身分差別の問題を描いた長編小説
藤村の小説家としての地位を確立した作品であり
日本の自然主義文学を代表する
作品の一つと評価されているようです
藤村の文学は
「きれいごと」だけを描いてはいません
人間の弱さ
苦悩
欲望
家族のしがらみ
社会の矛盾……
人間が生きていく中で避けて通ることのできない
少し目を背けたくなるような部分まで
描こうとしました
だからこそ藤村の作品は
単なる昔の文学作品ではなく
今読んでも「人間とは何なのか」を
考えさせてくれるのかもしれません
晩年の大作『夜明け前』は幕末から明治維新
さらに明治期にかけての社会の変化を背景に
木曽・馬籠を舞台として主人公青山半蔵の
生き方と苦悩を描いた作品
藤村の父島崎正樹をモデルとした人物を通して
歴史の大きな転換に翻弄される
個人の姿が描かれています
歴史というとどうしても
「誰が勝った」
「どの制度が変わった」
という大きな出来事に目が向きます
しかし、時代が変わるとき
その陰では一人ひとりの人生も
また大きく揺れ動いている
藤村はそんな「歴史の中に生きる普通の人間」を
描いた作家でもあったと言われているようです
そして1943年8月22日。
最期の言葉として、「涼しい風だね」と
伝えられることがあります
ただしこの逸話は複数の紹介記事で
引用されている一方で
一次資料や信頼性の高い評伝による裏付けを
確認しにくいため断定は避けるのが適切です
「涼しい風だね」
という言葉が本当に藤村の
最期の言葉だったのかは
慎重に扱う必要があるようですが
それでも静かで印象的な逸話として
長く語り継がれてきたことは確かです
文学作品は
作者が亡くなった瞬間に終わるものではありません
その作品を誰かが読みそこに描かれた
人間の姿に共感したり
自分自身を重ねたりしたとき
作者の言葉は再び生き始めます
そう考えると「忌日」というのは
単に亡くなった日を振り返る日ではなく
その人が残したものをもう一度
思い出す日なのかもしれません
今日は「藤村忌」。
たまにはスマホを置いて昔の文学作品を
一冊手に取ってみる
そこには、今の私たちにも通じる
「人間の姿」が描かれているかもしれません
と、「藤村忌」ということでネット情報などを
拾いながら島崎藤村について調べたことを
自分なりにまとめながら記してみました
という訳で
今日も一日頑張って行きましょう!
「藤村忌~島崎藤村が残した「人間を描く文学」」へのコメント
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