人にはひとたび決定を下したり
ある立場をとる(コミットする)と
自分の内からも外からも
そのコミットメントと一貫した
行動をとるように圧力がかかる
とそういうものなんだとか
このことを「一貫性原理の法則」と言います
あるカナダ人の心理学者の実験によると
競馬場で馬券を買った人を調査したら
自分が賭けた馬の勝つ可能性について
馬券を買う直前よりも、買った後の方が
自分自身の中での勝つ確率を
より高く信じるようになったそうです
現実には何の確率の変化はありませんが
「最後に断るよりも最初から断る方が簡単だ」
これはレオナルド・ダ・ビンチの言葉
自分の選択は正しいんだと
そのように自分に言い聞かせ
また自分の決定に対する満足度が
上がっていくものである
この話は実は最近読み始めた
「影響力の武器」という本の一節
一度好きになってしまった相手は
多少、嫌なところがあっても
なかなか嫌いになることはない
またあなたは慣れ親しんだ方法から
別の方法に変更することに
微妙な違和感や拒否感を感じませんか?
一貫性原理の力により一度決めたことや
慣れ親しんだことをそのまま
継続しようとする心理が働く
何かを始めるときにも最初は
つらくても毎日続けることによって
習慣化されてくる、習慣化されると
今度は続けないことに違和感を感じる
もしもあなたが何か新しいことを
継続してゆきたいと思うのならば
最初は嘘でもいいからそのことを
好きだと思って無理やりにでも
やり続けてみる、そうすれば
いずれは一貫性原理が生じて
きっと習慣化されて続けずに
いられなくなるでしょう(笑)
さあ、あなた一貫性原理の力を
利用して何を新しく継続しますか?