パワハラといわれないようにするために

昨日のニュースの話題
日本レスリング協会のパワハラの件
第3者委員会の調査結果を受けて
パワハラを認めて謝罪をしました

セクハラパワハラモラハラなど
〇〇ハラスメントという言葉を
聞かない日はないくらいですね

ハラスメント〈harassment〉とは
嫌がらせ、いじめ等を意味する言葉で
苦しめること、悩ませること、迷惑
といったことを意味する言葉です

その中パワハラ、パワーハラスメントとは

同じ職場の中で働く者に対して
職務上の地位や人間関係などの
職場内での優位性を背景に
業務の適正な範囲を超えて
精神的・身体的苦痛を与える又は
職場環境を悪化させる行為をいいます

とくにこの説明の中でのポイントは
「職場での優位性」「業務の適正な範囲」

「職場での優位性」とは
上司から部下へのいじめ・嫌がらせを
さして使われる場合が多いですが
それ以外にも先輩・後輩間や同僚間
部下から上司に対して行われる場合もあり
職務上の指揮命令系統だけでなくて
人間関係や専門知識、経験などといった
広く様々な優位性が含まれるとされます

業務の適正な範囲」とは
上司が自らの職位・職能に応じて
権限を発揮して業務上の指揮監督や
教育指導を行う場合はそれをもって
パワーハラスメントとはいいません

しかし、何が業務の適正な範囲で
何がそうでないのかについてはより
具体的である必要があります

パワハラの具体的な例としては
①殴るけるなどの行動・・・・身体的な攻撃
②執拗な、長時間の叱責・・・・精神的な攻撃
③一人だけ別扱い・・・・人間関係からの切り離し
④あえて無理難題を要求・・・・過大な要求
⑤あえて役割を与えない・・・・過小な要求
⑥プライベートの攻撃・・・・個の侵害
などがよく例示としてあげられます

例えば「やめてしまえ」「無能」などの侮辱は
業務を遂行するのに必要な言葉とは
通常は考えられないと言っていい

よって「業務の適正な範囲」を超えているので
それがなんらかの「職場での優位性」から
発せられたとするならばパワハラになる

ただし結局は受け手がどう捉えているか?
という側面から考えられるので
言った側にはそういうつもりはなくても
基本的にはパワハラとなる可能性は大です

とくに普段から声が大きい人や
自分は人一倍努力してきた自負がある人
理屈で相手を言い負かすような人
そういうあなたはちょっと気を付けましょう

時には厳しく指導することも必要ですが
相手が自分自身の成長を実感できるような
指導が出来てなければただ威圧感で
ねじ伏せるだけになりかねません

人を教育したり指導するには
その何十倍も何百倍も勉強が
必要なのかもしれませんね

さあ、あなたはパワハラ大丈夫ですか?