BCPを策定することにはどんなメリットがあるのか?

おはようございます
日曜日の朝を迎えました

昨日は土曜日でしたが前日の関西日帰り
さらに帰宅が深夜だった事も重なり
いやー結構体力的にきつい一日でした(笑)

午前中は某所で車両整備をしてから
クライアント先に1件訪問
事務所に戻り何件か案件の処理
午後からもう近隣のクライアント先を訪問
その後事務所にもどり資料整理
途中で相続案件での来客1件

何気に色々とあった1日でした

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BCPについて何回か触れてまいりました
おさらいをするとBCPとは事業継続計画

企業が自然災害、大火災、テロ攻撃などの
緊急事態に遭遇した場合において、
事業資産の損害を最小限にとどめつつ、
中核となる事業の継続あるいは
早期復旧を可能とするために、
平常時に行うべき活動や
緊急時における事業継続のための方法、
手段などを取り決めておく計画

と一般に説明をされています

計画を策定するためにまずやる事は
重要業務の選定と目標復旧時間の設定

前回までに重要業務の選定の仕方と
目標復旧時間の設定方法について
超簡単にですが触れてまいりました

と、ここで改めてですが
なぜ組織にとってBCPが重要なのか?
についてちょっと見ていきましょう

ここは私が企業や会社ではなく
組織という言葉を使っています
それはBCPが必要なのは会社だけでなく
非営利団体などの全ての団体や
個人組織だからなんですね

事業を行っているのは会社だけでなく
業界団体や非営利団体なども
様々な活動や事業を行っていて
災害や緊急事態における事業継続は
そうした組織にも当然必要だからなんです

ではここで一般にBCP策定すると
どのようなメリットがあるのでしょうか?
私は大きく次の5つと考えています

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*災害などの緊急事態の発生時に対応できる

BCPは緊急時のためのマニュアルとして
策定されるものです

災害やテロなどの緊急事態が起こった時

また複数の中心的なスタッフが急に
大規模感染症で活動が停滞してしまった時

すぐに対応できるという点が最大のメリット
重要業務を早期復旧することができれば
経営面での被害を最小限にとどめることが
できるようになります

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*重要業務の可視化と事業優先度が明確になる

BCP策定の過程では自社にとって
優先すべき重要業務と目標復旧時間を
把握するという作業をおこないます

この作業を通して経営戦略の立案や
見直しのきっかけにもなります
つまりBCP策定そのものが通常時の
事業改善の計画でもあるのです

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*自らの組織の強みと弱みが可視化される

重要業務を洗い出しや目標復旧時間の把握
を行うという作業をすると実は組織にとって
致命的な部分が可視化されてきます
その過程で強みと弱みをはっきりと
把握することができるようになり
その部分をBCP策定に盛り込むことで
日常業務の見直しなどのリスクヘッジ対策を
おこなうことも可能となります

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*取引先等からの社会的な信頼性向上になる

BCP策定をしオープンにすることで
あなたの組織が緊急時の対策が整っている
組織であるとPRすることができます
このことは対外的に見ても
信頼性の向上につながります

特に規模災害が発生したときも
目標復旧時間内に事業継続が図れる
ということは同様な組織との差別化になる

建設業界では基礎的事業継続認定という形で
BCP策定を認定する制度を設けていて
入札参加での加点項目にもなっています

今後はBCP策定が出来ているかどうかが
取引先の選定基準として設定される
可能性も出てくるでしょう

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*スタッフのスキルアップに繋がる

BCP策定は組織の役割分担と明確にします
たとえばBCPの訓練を通じて
従業員スタッフの意識も向上できるし
またスキルのアップの図れます

いざという時に自分は何をすべきか
組織の人員がそうした意識をもつことが
平時の組織運営の中でも各人の
当事者意識を向上させ組織全体の
レベルが向上に繋がって行きます

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このようにBCP策定は組織にとって
可能性を広げるきっかけにもなる作業
ですので是非あなたお組織でも
策定を検討してみてはいかがでしょうか

次回からは重要業務を目標復旧時間内に
事業継続を可能とする具体的な計画の
策定について触れていきたいと思います

さあ、あなたはどんなBCPを作りますか?