ISO9001:プロセスアプローチとは何ですか?

おはようございます
とうとう今日は御用納め
うちの事務所も本年の営業は今日で終わり
色々とドタバタありましたが
何とか乗り切ることが出来ました
今日一日手を抜かずに頑張ります

ただ、私は色々と残務整理やら準備やら
色々とやることもあるので
まだまだ御用は納まりません
あとは普段中々手がつけられない
緊急でないが重要なことを進めたいです

さて昨日は午前中一件訪問した後
水戸へ向かい帰化申請の打合せ
次に県税事務所→法務局→県庁とまわり
事務所へ帰還の後に一件訪問打合せ
それから在留カードのお届けと
今後の事業拡大について打合せでした

さて、ISO9001規格についてのお話

組織の状況」の章には、前回と前々回にふれた
項目の他に次の2項が記されています

そのうちの一つが
品質マネジメントシステム及びプロセス
という項目なんですけども

おそらくここの規格の文章を
普通に読んでいくと何を言っているのか
訳がわからなくなるかもしれません

ただしISO規格を理解する近道は
とにかく概念をきちんとイメージして
その上で規格文書を眺めていくこと

で、ここで述べられていることの
要旨をざっくりと述べていくとすれば

製品を製造したりサービスを提供するときに
そのやり方をきちんと決めて
まずは決めたやり方通りにやりましょう
そしてそのやり方ややっているか過程は
きちんと管理できるようにしましょう

と言った趣旨のことになります

どんなことをやるのにも
行っていく過程というのは
ひとつひとつの作業の手順があります

例えばご飯を炊く場合を考えてみましょう

計量過程
炊飯器用カップで2合分の米をボウルに入れる

洗米過程
ボウルにたっぷりの水を加えてから
手早く2~3回かき混ぜて水を捨てる
水を入れ、5本指を使って回しながら洗い
水を捨てる、これを3~4回ほど繰り返す

浸水過程
炊飯器の釜に米を移し2合目の目盛りまで
水を加えて最低30分~2時間ほど水に浸し
炊飯器にセットをする

炊き上げ過程
炊き上がったらできるだけ早くほぐし
炊飯器の底からご飯粒をつぶさないよう
ふんわりと混ぜる

と、いう感じですが
これを規格ではプロセスと呼んでいます
それぞれのプロセスでは必要な資源が投入され
定められた作業を経てから
次の工程へと送られています
それをインプットされたものを
プロセスを経てアウトプットされたといいます

また前の過程のアウトプットは
それぞれ次の過程へのインプットとなります
それをプロセスの相互作用といいます

ISO9001の規格では
製品の製造やサービスの提供に関して
ひとつひとつのこうした手順に
注目していくという考え方が
貫かれているんですが、これを
プロセスアプローチ
とよんでいて規格の中で多く登場します

プロセスアプローチで大事なことは
ひとつひとつの手順つまりプロセスが
どのような意味があるのかを意識すること

例えば炊飯器用カップに2号の米を入れる

何故炊飯器用カップなのか?
何故2号なのか?

そのカップは本当に炊飯器用カップなのか?
ただしく2号であると計測できているのか?

こういったことがただしく実施され
あとからきちんと検証可能となっているのか?

そうしたイメージをまずは
何となくでいいので
理解をしていただくことが
計画を立てていただくにあたって
大事なことなんだと思います

ということで「組織の状況」の章では

組織の内部外部の課題の洗い出し
組織にとっての利害関係者の期待の洗い出し
組織の行う仕事をシステムとして考える

という視点からまずは
自分の組織がどういうものであるのかを
捉えるということがまず最初の始まり

ということで自分自身を
見つめ直してみてはいかがでしょうか?
そこから継続的改善が図れる
自分自身をつくることが出来ようななります

さあ、あなたはプロセスにアプローチしてますか?