おはようございます
週の後半戦に突入の木曜日の朝です
昨日は早朝から出発して
栃木県宇都宮市にて研修会に参加
夜になって事務所にもどり資料整理など
さてこれから年末に向けて世間では
あちらこちらで忘年会など宴会シーズン
そうした宴会に際して使われている言葉
「今日は無礼講でいきましょう」
「無礼講」とは地位や身分の上下を抜きにして
楽しむ宴会という意味でつかわれていますが
では、どうしてそのような宴会のことを
「無礼講」と言うのでしょうか?
この「無礼講」という言葉
その始まりはというと日本古来からの
神事にまで遡ると言われていようです
そもそも日本の神事としての祭りでは
神と人が共に同じものを食する
いわゆる神人共食というのが基本の形で
神に奉納した神酒を参列者も授かる会を礼講
その後二次会的に行われる宴席のことを無礼講
と呼び始めたのが言葉の始まりだそうです
その他、無礼講の始まりについては
色々と諸説があるようなのですが
そのなかのひとつの説としていわれているのが
鎌倉時代末期に後醍醐天皇が討幕を図り
密議を行うために身分を超えた宴席を設け
その時の参加者が身分の分かるような
烏帽子や法衣を脱いで上下関係を取り払って
酒を酌み交わし楽しんだというもので
この時の宴会の様子が今でいう歴史上初めての
「無礼講」であると言われている説の一つ
それまでの決まりとしては自分の席を
途中で立つことがなかったような貴族達も
自由に立ち上がって他の人のところに行って
話をしたりお酒を飲んだりしたというもの
ただしこの後醍醐天皇の無礼講は
あくまで密議を行うための会合だったのですが
しかし、それまでの常識を無視した酒宴に
その時代の人々は大変驚いたかもしれません
こういうことから現在我々が普通に使う
身分の上下を気にしない宴席のことを
「無礼講」というようになったわけですが
ただ気をつけなくてはいけないのが
「無礼講」だからといって必ずしも
何でもありではないということ(笑)
無礼講の「こう」は「講」
構わないと言う字は「構」
あと言葉としては「無‐礼講」であって
「無礼‐講」ではないんですね
礼講とは前述の通りでようするに
格式ばった宴会であるお決まりみたいな
ものはなくあくまでも立場や階級を
気にしないで楽しもうという言葉であって
「礼節など不要」とまでは言ってないんですね
まぁ分かってない方はいないと思いますが
言葉の意味からもきちんとそのように
言われているということで
無礼講だからと言っても一定の礼節は必要
宴会シーズンとはいえ節度を持って
無礼講を楽しむようにしましょう
という訳で
今日も一日頑張っていきましょう!
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