「煮詰まった」んだけども「やぶさかでない」から大丈夫!

「やぶさかでない」ということばを たまーに耳にしませんか?
頻繁に使うわけではありませんけど でも、たまにこの言葉が出てくると
実際どういう意味なんだか迷いませんか?

事実、私はこの言葉を消極的な意思表示と
ずっと捉えて認識していました

そのことに関してはやぶさかではないが。。。

といわれるとこの人はやりたくないんだなあ
と忖度してずっと考えていたんですが
しかし調べてみると全然逆なんですね

「やぶさかではない」という言葉は形容動詞「吝か(である)」の否定形

「吝か」は、それ自体の意味が
「気が進まない」
「気乗りしない」
「あまりやりたくない」
といった後ろ向きな気持ちを示す言葉

これを否定形によって表すことで
「やりたくないわけではない」
「やってもよい」
「どちらかと言えばやりたい」
「むしろ喜んでする」
といった肯定的・積極的な姿勢を
婉曲的に表す表現というのが正解なんです

そのことに関してはやぶさかではないが。。。

といわれれば、積極的にOKととらえるのが
正しい解釈であったわけなんです

ということはこれまでの人生で何度か
大きな間違いをしていたかもしれませんね
もうどの場面だったかは覚えてないけど(笑)

もうひとつ勘違いしていた言葉が「煮詰まる」

「昨日、企画の打ち合せしたんだけど、アイデアが出なくて煮詰まってしまった」
という使い方は、実は誤りなんです

「煮詰まる」とは本来のその意味というと
「話がまとまって結論に近づく」
ということ、だからアイデアが
出ていなくて「煮詰まる」ではない

この場合は「行き詰まる」が正しい使い方

探せば間違って使っている言葉は
まだまだたくさん出てくるかもしれませんね

さあ、あなたは人生に煮詰まってませんか?
それで、やぶさかではありませんか?