技能実習生に対する法的保護講習で難民認定について語っている件

おはようございます
素直に日曜日の朝です

昨日は午前中は打合せが述べ4件
午後からは資料整理等をしたあと
夕方からは知人との所用でした

海外のニュースですが
英国ではボリスジョンソン首相率いる
保守党が大勝して過半数を確保
混乱していたEU離脱問題に対して
一定の方向性が示されました
多くの国民が首相のリーダーシップに
期待したということなんでしょうね

さて外国人技能実習生に対する
法的保護講習の内容について
出入国審査在留審査について
触れてまいりました

次は退去強制手続難民認定について

最近ではあえて難民認定から先に
やるようにしているんですが
この部分は技能実習生の国によって
違った空気感があるような気がします

入管法で規定している難民とは

——

人種,宗教,国籍,特定の社会的集団の
構成員であること又は政治的意見を
理由として迫害を受けるおそれがあるという
十分に理由のある恐怖を有するために
国籍国の外にいる者であって,
その国籍国の保護を受けることが
できないか又はそれを望まない者

——

という定義がされています

これを技能実習生に説明をする時に
私が使っている言い回しは

国に帰ったら政府に命を狙われたりする人

日本は難民認定の数が極端に少ないと
よく言われている記事を目にします

ただ入管申請の実務者から見ると
ちょっと意見は違っていて
現場の現実というのは本来定められている
難民の定義にあてはまらない申請が
極端に多すぎていたということ

昨年になされた運用の改正で今では
変更されていますが、それまでは
難民認定申請をするとまず在留期間6ヵ月
「特定活動」という在留資格が与えられ
6ヵ月後の期間更新時には
就労が可能という取扱いがされていました

それは政治的迫害等により国外での生活を
余儀なくされた難民認定申請中の方に対する
配慮と言った趣旨であったと思われますが
その「就労可」となるという部分だけが
一人歩きをしてしまって、難民申請すれば
誰でも自由に就労活動が出来るという
誤った情報が流布されてしまい
難民認定申請が激増してしまいました

そこらか派生して技能実習生が
実習先から勝手に出て行って
難民認定申請をするというケースが
多発をしていたという実態があり
中には初めから難認定申請を計画して
入国したと思えるようなケースも
見受けられていました

ただ就労可の扱いは昨年に運用変更で
なくなりましたので今までのような
あからさまなケースはなくなったと
聞いていますが、しかしまだ
誤解や間違った情報で惑わされる
と言った懸念はあります

実際、私のもとにも件数は減ったとは言え
難民申請絡みの相談はたまにあります

で、このくだりで私が強調していることは

難民申請すればもっと別の仕事が出来る
という話があってもそれは間違い、嘘です

ということなんです

そもそも技能実習とは
・きめられたかいしゃ、で
・きめられたしごと、として
・しごとのべんきょう、をして
・くにへかえってやくにたつ
という活動をする人

国へ帰ったらみんなのために役に立つ人が
政府に命を狙われることは普通はありません

中々具体的な言い回しを書くのは
難しいのですが難民認定のくだりの
説明に関してはこんな感じでやってます

ということで今日は日曜日
ことしも日曜日は今日を入れてあと3回
しっかりと過ごして行きたいですね

さあ、あなたはどんな日曜日を過ごしますか?