ファーストペンギンの理論

昨日の台風は無事に過ぎ去りました
台風が行ってしまったあとは
また暑い夏が戻ってくる気配

暑いと涼しいところが羨ましいもの

涼しそうなところと言えば
南極の氷の上で生活する
ペンギンはとても涼しげです(笑)

ペンギンといえば主に南極で
魚を食べて生きています

魚を獲るためには水に飛び込んで
魚を獲る必要があるわけですが
実はその水の中にはシャチやオットセイなど
肉食獣達が大きな口を開けて
ペンギンたちを待ち構えている

ペンギン達は生きるために魚は獲りたい
でももしかしたら自分達が喰われてしまう
という究極の二者択一の中で逡巡している

そんなペンギン達の中にあって
「我に続け!」とばかりに真っ先に
飛び込む勇気あるペンギン
それがファーストペンギンです

ファーストペンギンが先陣を切ることで
他のペンギンたちも安心して次々と
水に飛び込み全員無事が食べ物に
ありつけることが出来るという訳ですが

しかし、ファーストペンギンが
読みを外してしまうと一瞬にして全員が
肉食獣たちに喰われてしまうかも知れない

ファーストペンギンは確かにリスクも多い
しかし逆に魚たちに気づかれずに
真っ先に魚を獲れるチャンスも一番多い
後から大量のペンギンが海に飛び込むと
海は荒れて魚に気づかれ逃げられてしまい
獲物を逃してしまうことも考えられる

魚が取れなかったペンギンたちには
十分な食料が確保できずに
死んでいく可能性が多いのもまた事実

こうしたリスクをとって未知の世界に
先陣を切って飛び込んでいく考え方を
ファーストペンギンの理論
という呼び方をするんですよね

私たち人間社会においても
リスクを取って先陣を切るという
ファーストペンギンが一番の利益を得る
しかし先が読めない不確実な時代にあって
ヘタに自分から何か仕掛けるより
他の誰かがやって成功するのを
見とどけてから間髪入れずに
後に続くというセカンドペンギンも
賢い人間とも言えるかもしれない

何かを得ようと思ったらやはりどこかで
何らかの決断は必要なのかもしれません

確かに海の中に危険はないという
調査をすることは必要なことですが
どこかで結論を出さなければ
調査は調査だけで終わってしまう

リサーチしたら行動実践

ファーストペンギンとなるか
誰かのセカンドペンギンに徹するか
その他大勢のペンギンになるか

私はどれが良いとか悪いとか
言うつもりはありません

要はどれを選択するかと言うこと
状況によって選択も変わるかもしれない
今回はファーストペンギン狙いとか
今の話はその他大勢で行くとか
次の話はセカンド狙いで行くとか

シャチの餌食にならないで
この不確実な社会を生き抜いていく
涼しげで楽しげなペンギンでいたいなぁ

テレビでペンギンの映像をみていたら
そんなことを考えていました(笑)

さあ、あなたはどのペンギンになりますか?