昨日は久しぶりにある方と食事をしに、とんかつ屋さんへ
そこで小さいすり鉢と胡麻がでてきて
すりこ木で胡麻を擦ってたんですが
そこで素朴な疑問がわいてきた
何故、いわゆる自分の利益のために
他人に気に入られようとすることを
「ごまをする」
っていうのか?
不思議とゴマスリとか言われると
そういうイメージが湧いてくるし
もし他人から「ゴマスリ」などと
言われるといい気持ちはしませんよね
でも、何で、そんな風に言うんでしょうか?
「ボーっと、いきてんじゃねぇよ!」って
チコちゃんに怒られてしまいそうですが(笑)
その語源を調べてみたら、、、、
すり鉢で丁寧にゴマをすすると
ゴマの粒が砕かれてだんだんと
ゴマの油が滲み出てきて
なめらかな舌触りになっていきます
すったゴマはスリ鉢の溝の中に入り込んで
べったりとすり鉢やすりこ木にくっついていく
こうしたゴマがすり鉢やすりこ木に
へばりついていく様子から
ご機嫌取りの場面をゴマスリと
言われるようになったのだとか
語源は江戸時代末期の書物の中にある言葉で
「追従するをおべっかといひしが、近世、胡麻を擦ると
流行詩(はやりことば)に変名しけり」
と紹介されていて、どうやらそのころから
相手が喜ぶようなことを伝えて媚びるさまを
「ゴマをする」
と表現されるようになったようです
余談ですが江戸時代には
「胡麻胴乱(ごまどうらん)」
というお菓子があったそうで、そのお菓子は
小麦粉の生地にゴマを混ぜただけの焼き菓子
ふっくらとしているのに中には
何も入っていないことから
見かけはいいけれども何も中身がなく
空っぽのもののことを
胡麻菓子=ごまかし
というようになったんだとか
胡麻そのものには何の罪もないのに
ネガティブな使われ方をされて
何だか胡麻が哀れに感じてきます
まあ、ごまをすったりごまかしたり
そんな風に言われない生き方を
していきたいですが胡麻自体は
栄養価の高いよい食材なので
きちんと食していきたいですね
ちょっとした小ネタでしたが
どっかで話題のネタにでもしてください(笑)
さあ、あなたはごまをすってますか?