バカヤロー発言の日

 

おはようございます
2月最後の日である火曜日の朝
あっという間にはやくも今年2ヶ月を経過

昨日は午前中は事務所で申請書類の作成
それから東京品川へ向かい東京入管へ
月末間際というのもあってか激混み
所用を2件済ませてから事務所へ戻り
申請書類作成と来客対応1件

さて今から70年前の1953年2月28日
国会議事堂の中での歴史に残るやりとり

当時の吉田茂首相
衆議院予算委員会の席上において
社会党の西村栄一議員との間で
次のようなやりとりがありました

吉田
ー只今の私の答弁は、日本の総理大臣として御答弁致したのであります。私は確信するのであります

西村
ー総理大臣は興奮しない方がよろしい。別に興奮する必要はないじゃないか

吉田
ー(無礼なことを言うな)

西村
ー何が無礼だ

吉田
ー(無礼じゃないか)

西村
-質問しているのに何が無礼だ。君の言うことが無礼だ。国際情勢の見通しについて、 (中略) 翻訳した言葉を述べずに、日本の総理大臣として答弁しなさいということが何が無礼だ。答弁できないのか、君は……

吉田
ー(ばかやろう)

西村
ー何がばかやろうだ。ばかやろうとは何事だ。これを取消さない限りは、私はお聞きしない。議員をつかまえて、国民の代表をつかまえて、ばかやろうとは何事だ。取消しなさい。私はきょうは静かに言説を聞いている。何を私の言うことに興奮する必要がある

吉田
ー……私の言葉は不穏当でありましたから、はっきり取消します

西村
ー(略)意見が対立したからというて、議員をばかやろうとか、無礼だとか議員の発言に対して無礼だとかばかやろうとかと言うことは、東條内閣以上のファッショ的思想があるからだ。静かに答弁しなさい。 (以下略)」

というのが一連の流れで
括弧の部分は自席からの不規則発言

吉田首相は陳謝し発言を撤回したものの
議会軽視として追及を緩めない野党から

議員としての懲罰事犯」に該当するとして
懲罰委員会に付託するための動議を提出
懲罰委員会への付託動議は可決されると
野党は続けて内閣不信任案を提出

本来ならば不信任案否決で終わるはずが
与党内の一部が不信任案に同調して
衆議院本会議を欠席したことから
内閣不信任案は可決されて
対抗措置として吉田首相は衆議院を解散

これが世に言う「バカヤロー解散

バカヤロー解散という言葉を聞くと
何やらそんな風に大声で言ったみたいですが
実際はボソッとつい言ってしまったのを
マイクが拾ってしまったもの

その言葉尻を捉えて野党が騒いだのが
思わぬ与党内の足の引っ張り合いから
衆議院解散まで行ってしまったというもの

解散後の総選挙では与党自由党は大敗し
政権は維持したものの少数与党に転落
ここらか吉田首相の影響力は衰えていき
吉田政権退陣、鳩山内閣誕生に繋がります

映画「小説吉田学校」では後半部分の
メインとなる一連の流れですが
紛れもない歴史上の事実です

ただこのバカヤローの部分は
発言者が取り消し撤回したことから
議事録からは削除されているとか

ということがあったことから今日は
バカヤローの日と言われているそうです

色々とあって今があるということで
こうした流れも色々のうちの一つ

という訳で
今日も一日頑張っていきましょう!

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